外来とは異なる在宅の良さ

本日、初診で自宅へ伺った患者さんとは1時間半も今後のことを話し合いました。

いくつもの医療機関へかかっておられましたが、傷の処置やカテーテルの交換、薬の処方や血液検査など全て自宅で可能なことを説明し、今までよりも横断的にかつこまめにフォローしていく旨をお話しました。

 

在宅医療というと外来よりもできることが少ない、質が落ちるのではないかと思われている方もおられますが、むしろ提供できる医療の質が上がることも少なくありません。

暑い日や寒い日、雨の日も家族に連れられて外来へ行き、待合室では風邪など多くの患者さんと一緒になって診察を待つよりも、

月に2回、自宅や施設に医師と看護師が赴き、そこで医療が完結できれば患者さんの生活の質がぐっと上がることもあります。

 

また、私も在宅医療をやってみて気づきましたが、診察室にやってくる患者さんを10分前後診療するよりも、普段患者さんが過ごしている自宅や施設で過ごす30分は治療の参考にすべき情報の量がまるで違います。

生活空間は患者さんの性格がよく表れるので、そうした状況を踏まえて便秘薬や睡眠薬、認知症のケアや感染症対策などを考えることができます。

 

いよいよ終末期が近づいた、もう為す術がないから在宅、という選択ではなく、

もう少し早い段階で患者さんの療養状況に応じて積極的に在宅医療を選ぶということも重要だと思います。

 

当院も初診の患者さんたちを対応するたび、一緒に学ばせて頂いております。

どうぞ気になる点などございましたら気軽にご指摘頂ければ幸いです。